ペットのいるマンションの売却を検討中の方のなかには、動物がいることで査定額に影響が出るのではないかと疑問に思う方もいるでしょう。
査定時の注意点とチェックポイントを押さえれば、査定額を下げずに売却できる可能性があります。
この記事では、ペットのいるマンションの査定時の注意点とチェックポイントについて解説しますので、ご参考になさってください。
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ペットを理由にマンションの査定額は下がるのか?
結論、ペットを飼っていることを理由にマンションの査定額は下がりにくいでしょう。
なぜなら、マンションの価値は、動物の有無ではなく部屋の劣化状況で変動するからです。
ただし、動物の飼育によって生じた部屋のにおいや傷、汚れが原因で物件の価値が下がる可能性はあります。
ペットが原因で査定額が下がってしまう、主な理由は次のとおりです。
におい
動物のにおいが部屋に染み付いてしまっていると物件の価値が下がってしまう可能性があります。
においや音など、五感を刺激する要素は内見時に嫌悪感を抱かれると購入されにくい傾向にあるためです。
長年住んでいる売主では気付きにくいですが、動物特有のにおいはカーテンや家具だけでなく、壁紙のクロスにも染み付きます。
1度染み付いたにおいは簡単に落ちるものではなく、査定前に換気した程度では取りきれません。
そのため、部屋のにおい対策が重要になります。
飼い主ではにおいの問題に気付けない場合が多いため、友人など第三者にチェックしてもらうと良いでしょう。
汚れ・傷
猫や犬などが引っ掻いたり、噛んだりして部屋に傷がある場合も物件の価値が下がるポイントです。
飼育期間が長くなるほど、汚れや傷が目立ちやすくなるでしょう。
しかし、部屋に目立つ汚れや傷があれば、部屋の印象は悪くなります。
たとえ中古物件でも、買い手はできるだけ綺麗な部屋を求めるのは自然なことです。
見てわかる目立つ汚れや傷があれば、査定前に修繕しておくことをおすすめします。
査定前には、壁紙やフローリング、設備に汚れや傷がないかチェックしましょう。
ペット可マンションかペット共生型マンションかの違い
売却予定のマンションがペット可物件の場合は、査定額が下がりやすくなります。
なぜなら、ペット可物件は、動物の飼育が許可されていますが、部屋の仕様が動物と住むことを想定してつくられておらず、前述した問題が生じやすくなるからです。
仮に、動物を飼わない方が内見した際は、とくに動物特有のにおいなどが気になってしまうでしょう。
一方、ペット共生型物件とは、最初から動物と住むことを想定した物件です。
動物の飼育を想定した設備や部屋作りで、ペットを買いたい飼い主から一定のニーズがあるため、ペット可物件よりも価格が下がりにくいでしょう。
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ペットのいるマンションの査定額を下げないための注意点
ペットのいるマンションを売却する場合、査定額を下げないためにはペットがつけた傷やにおいに注意しなければなりません。
前述したように、部屋に傷や動物のにおいがあると物件の価値が下がってしまいます。
そのため、必要に応じて修繕してから査定に入るのが重要です。
ここでは、具体的な修繕ポイントについて解説します。
床や壁などについた傷の修繕
ペットによってつけられた部屋の傷はできるだけ修繕するのが重要です。
とくに、フローリングや壁のクロスなどは傷がつけられやすいポイントです。
たとえば、壁のクロスが傷ついて剥がれそうな場合は接着剤で補修したり、穴がある箇所は小さくパテで穴を埋めたりして目立たないようにしましょう。
また、フローリングも、木目テープや専用の補修剤を使って傷を修繕するのがおすすめです。
修繕に使う道具はホームセンターなどで購入できます。
軽微な傷であれば、比較的簡単に修繕できるでしょう。
部屋についたにおいの除去
においの除去は、マンションの価値を下げないためにも、とくに注意してください。
ただし、長年染み付いた動物のにおいは通常の掃除や部屋の換気では落ちません。
においの除去には、長年使用したカーテンやカーペットなどを撤去したり、壁紙を消臭クロスに張り替えたりするのがおすすめです。
なお、壁紙の張り替えは素人では難しいため、専門の業者に依頼しましょう。
費用はかかりますが、マンションが売却できれば張り替え費用はすぐに回収可能です。
においはとくに部屋の印象に直結するため、費用がかかっても壁紙を張り替えるのが良いでしょう。
部屋の劣化がひどい場合はハウスクリーニングを利用
部屋の汚れやにおいなどがひどく、素人では対処できないと判断した場合や、金銭的に余裕があり修繕の手間を省きたい方はハウスクリーニングを利用するのがおすすめです。
専門業者に依頼すれば、長年染み付いた動物のにおいや汚れをほぼ取り除けます。
クロスの張り替え同様、一定の費用がかかりますが、物件の売却益を考慮すると検討しても良いでしょう。
なお、ハウスクリーニングするぐらいなら、リフォームしたほうが良いのではないかと考える方もいるでしょう。
しかし、リフォームはハウスクリーニング以上に費用がかかり、場合によっては売却益では回収しきれず損失に繋がるリスクがあるため基本的におすすめしません。
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ペットの有無にかかわらずマンション査定でチェックされるポイント
どのマンション査定においても立地や築年数、間取りなどチェックされるポイントがあります。
動物の有無以外にチェックされるポイントを整理し、売却予定の物件の価値を調査しましょう。
ここでは、立地・築年数・間取りの各項目についてそれぞれのチェックポイントを解説します。
立地は駅近や周辺施設がポイント
物件の立地が駅から近いほど物件の価値が高くなります。
一般的に駅から徒歩10分以内が1つの目安です。
また、急行や特急列車が停車する主要駅であれば、さらに価値が高くなります。
仮に所有する物件が駅から離れていたとしても、スーパーマーケットやコンビニ、病院などが近く住みやすい環境が整っていれば価値は高くなるため、周辺環境を再確認し、アピールポイントを探しましょう。
生活しやすい環境の立地であるかが重要なポイントです。
築年数が浅いほど価値が高い
築年数が浅いほど物件の価値は上がります。
とくに、新築から築5年以内の物件は価値が高い傾向にあります。
さらに、築年数で重要なのが昭和56年以降の新耐震基準を満たしているかという点です。
築年数が古い物件でも、新耐震基準で建てられた建物であれば、割安な物件を求める買い手からは一定の需要があります。
一方で、新耐震基準を満たしていない物件は、住宅ローンが利用できないため買い手が見つかりにくいでしょう。
需要のある間取りかどうか
南向きの部屋や角部屋、日当たりの良い部屋がある間取りは需要が高いため査定時にチェックされやすいポイントです。
なお、同じ間取りでも広さがあるほうが価値としては高くなります。
また、買い手は生活スタイルに合わせて間取りにこだわる方も多くいます。
単身者であれば部屋数や広さよりも部屋のコンパクトさ、ファミリー層であれば部屋数の多さなど、買い手によって求めるニーズはさまざまです。
所有するマンションの間取りは、どういったターゲットに需要がありそうか調査してみましょう。
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まとめ
ペットの有無を理由にマンションの査定額が下がることは基本的にありません。
なぜなら、マンションの価値は部屋の劣化状況で変動するからです。
ただし、ペットによってついた傷や汚れによる部屋の劣化で物件の価値が下がる可能性はあるため、査定前に修繕することをおすすめします。
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