老後の住み替えにあたって、「一戸建てとマンションのどちらが自分に合っているのか」「60代からでも無理なく住み替えができるのか」と不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
老後の住み替えを検討している方は、ご自身に合った住宅タイプや準備する内容を把握しておくと、焦る心配がありません。
そこで今回は、老後の住み替えがおすすめの理由やおすすめの住宅タイプ、60代からの住み替えで大切なポイントを解説します。
老後にマイホームを住み替えたほうが良い理由
老後は、定年や子どもの独立などで、ライフスタイルが大きく変化します。
そのため、老後はライフスタイルの変化に合わせて、マイホームの住み替えをおこなうのがおすすめです。
ここでは、老後にマイホームを住み替えたほうが良い理由を4つ解説します。
理由①ダウンサイジングで節約につながる
老後は、一人または夫婦のみで生活する場合が多くなるため、ダウンサイジングにより家の規模を縮小することが、毎月の支出の抑制につながります。
現在、一戸建てに住んでいる方は、規模の小さいマンションに住み替えることで、固定資産税や火災保険などの維持費を削減できるでしょう。
すでに、マンションに住んでいる方も、部屋数や畳数の少ないマンションに住み替えれば、毎月の家賃や光熱費を削減できます。
理由②立地の良いエリアに住める
老後は、若いころより貯蓄額が増えている場合が多く、今のように大きな家に住む必要がなくなるため、立地の良いエリアに住む可能性が高まります。
老後は足腰が弱くなることが多いため、近くに駅やスーパーマーケット、病院などの施設がある立地の良いエリアに住むことが、生活を便利にします。
また、現在車を所有している方も、いずれ免許を返納する必要があるため、家の周辺にバスや電車などの公共交通機関があると便利です。
理由③暮らし方の夢を実現できる
老後にマイホームを住み替えることで、暮らし方の夢を実現し、生活を豊かにすることができます。
ガーデニングが趣味の方は庭付きの家へ、毎日アクティブに過ごしたい方は都心部へ住み替えると、充実した老後の時間を過ごすことができます。
また、老後も元気な体を維持したい場合は、ジム付きのマンションに住み替えるのも良いでしょう。
理由④バリアフリーを考慮した家で生活できる
段差がない家や浴室暖房が付いた家など、老後の住み替えではバリアフリーを考慮した住居を選ぶことができます。
以前は気にならなかった小さな段差や温度差も、老後になると怪我の原因となったり、ひどい場合は死亡事故につながったりします。
そのため、老後の住み替えは、健康で長生きするために必要な選択肢と言えるでしょう。
老後の住み替えはマンションがおすすめ!
老後の住まい選びにおいては、どのような生活スタイルを望むかが、マンションか一戸建てかを判断するうえで重要なポイントとなります。
体の状態や生活のしやすさを考えると、老後はマンションへの住み替えがおすすめといえます。
マンションへの住み替えがおすすめな理由を、具体的に解説しましょう。
防犯性が高く訪問販売を敬遠しやすい
マンションは、エントランスに防犯カメラが設置されていたり、オートロックが完備されていたりすることが一般的です。
そのため、一戸建てよりも泥棒や強盗などの犯罪に遭う確率が格段に低くなります。
また、上の階に住むことで、一戸建てのように外から不審者が侵入する可能性もなくなり、防犯面での心配も減ります。
さらに、マンションはエントランスの扉が開かない限り、家の前まで他人が入れないため、訪問販売も避けやすいです。
老後は判断能力が鈍くなり、詐欺に遭いやすくなるため、不要な訪問販売を避けられることは、マンションに住み替える大きなメリットといえます。
シニア向け住宅に住める
マンションには、「サービス付き高齢者向け住宅」や「シニア向け分譲マンション」などがあります。
サービス付き高齢者向け住宅は、バリアフリー構造になっているだけでなく、見守りサービスや介護サービスを受けられるシニア向けのマンションです。
また、シニア向け分譲マンションは、食事や介護サービスを受けられるマンションで、入居するためには60歳以上や70歳以上などの年齢制限を満たす必要があります。
老後に老人ホームへの住み替えを考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、老人ホームはご自身に合わない場合でも簡単に施設を変えることはできません。
一方、シニア向け住宅は賃貸物件のため、合わなかった場合でも、比較的容易に次の住居へ住み替えることができます。
さらに、シニア向け住宅に住み替えることで、体調に不安を感じる老後も安心して生活でき、同年代が多く住んでいるため孤立を防ぎやすい点もメリットといえます。
これらの点から、老後は一戸建てではなくマンションへの住み替えがおすすめです。
60代からの住み替えは可能?
老後の住み替えは、余裕を持った資金計画を立てられれば可能です。
60代だからといって、不便さを感じたまま今の家に住み続ける必要はありません。
そのため、60代から老後の住み替えをおこなう場合は、以下のポイントを意識して資金計画を立てましょう。
無理なく返済できる住宅ローンを探す
ローン返済までに安定した収入を確保できる方であれば、重大な病気にかかっていない限り、60代でも住宅ローンを借りることが可能です。
ただし、60代から利用できる住宅ローンは、79歳ごろまでに返済を完了することが求められるケースが多いため、借入期間が短く、借入可能額も少なくなる点に注意が必要です。
二世帯住宅に住み替える場合は、親子でローンを返済する「ペアローン」や、子どもに返済を引き継いでもらう「親子リレーローン」も選択肢として考えられます。
資産価値や換金性の高い家へ住み替える
60代の住み替えでは、資産価値や換金性を考慮することが重要です。
資産価値が高い家や換金性が高い家は、利便性が高いエリアに立地していたり、防犯性が高くサービス面でも充実していたりすることが多いです。
そのため、免許を返納した方や足腰が悪くなった方、介護が必要な方でも快適に生活しやすいといえます。
また、資産価値や換金性の高い家は、売却時に高値が付きやすいため、子どもがいる場合は相続がスムーズに進みやすいです。
子どもにとって、資産価値や換金性の高い住宅は、自ら住むだけでなく、将来的に売却する際にも有利であるため、喜ばれる傾向があります。
早めに売却査定を受ける
60代・70代の住み替えは、不動産仲介会社に相談し、早めに売却査定を受けて無理のない資金計画を立てることが大切です。
現在住んでいる家のローンを完済している場合は、新居を購入してから旧家を売却しても問題ありません。
ただし、現在も住宅ローンが残っている場合は、家の売却資金で住宅ローンを完済できるかを確認することから始めるため、早めの売却査定が必要です。
築年数が古いマンションや一戸建ては、売却に平均して6か月以上かかることがあります。
そのため、60代・70代で住み替える場合は、不動産仲介会社に早めに売却査定を依頼し、売却のタイミングを調整できるか相談することをお勧めします。
まとめ
老後に住み替えると、ダウンサイジングで維持費や光熱費を節約できるうえ、立地の良いエリアに住めたり、暮らし方の夢を実現できたりします。
住み替え先としては、防犯性・安全性・各種サービスの充実といった点から、総合的に満足度の高いマンションがおすすめです。
60代でも住み替えは可能ですが、無理のない資金計画を立てるためにも、早めに不動産仲介会社へ売却査定を依頼しましょう。

アシストプラン株式会社
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