住宅ローンの返済が滞っている状態では、不動産の売却益で残債を精算するために「任意売却」を検討します。
しかし、ケースによっては任意売却で買い手がつかない可能性があるので注意が必要です。
そこで今回は、任意売却で買い手がつかないとどうなるのかを、理由や対策とともに解説します。
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任意売却で買い手がつかないとどうなるのか
売却活動の方法や売り出し条件を見直しても、買い手がつかず売れ残ってしまう可能性は否定できません。
そのようなときにどうなってしまうのか、事前に把握しておかないと、慌ててしまうおそれがあるので注意が必要です。
以下で、任意売却の買い手がつかないときはどうなるのか3つのポイントを確認しておきましょう。
競売にかけられて自宅を失う
任意売却の買い手がつかないと、やがては競売にかけられてしまいます。
任意売却によって競売が回避されるわけではないため、買い手がつかなければそのまま競売の手続きが進みます。
競売にかけられた状態であっても任意売却は可能ですが、その期限は競売開始決定通知に記載された開札期日の前日となるのが原則です。
物件が競売で落札されると、所有権が債務者から競落者に移動するので、債務者は速やかに物件から立ち退かなければなりません。
競売で得た利益はすべて住宅ローンの返済に充てられるため、新居の引っ越し費用などは自己負担となるのも注意点です。
ローン残債の返済は競売後も続く
競売が終了しても、多くのケースではローン残債の返済が残っています。
これは、競売の売却価格が相場より低くなりがちなためです。
任意売却と比べて多くの残債が出てしまうため、債務者にとって厳しい状態になるでしょう。
残債を返済できなければ自己破産となる可能性が高い
競売で残債を少なくしても返済が滞ってしまうときは、自己破産を検討せざるを得ません。
自己破産をおこなえば住宅ローンの支払いは免除されますが、同時に財産を失う可能性があります。
一定期間、分割での買い物やクレジットカードの作成ができなくなるので注意しましょう。
任意売却で買い手がつかないときはどうなるのか事前に把握したうえで、競売の手続きを進めることをおすすめします。
あらかじめどうなるのかある程度の予測を立てておかないと、急に自宅を失うなど後悔するおそれがあるでしょう。
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任意売却で買い手がつかない理由
任意売却で買い手がつかない理由は、主に以下の3つです。
それぞれどうなるのか状況ごとに注意点を把握しておく必要があります。
理由①相場より売り出し価格が高い
任意売却では、相場を考慮した価格設定が重要です。
相場より売り出し価格が高いと、買い手は他の物件に流れてしまうため、売れ残る可能性が高くなります。
不動産売買は需要と供給のバランスによって成り立つのが一般的です。
そのため、任意売却でも相場を参考にした価格設定をおこなわなければなりません。
不動産の査定を依頼して相場をチェックしたり、ポータルサイトで似たような条件を検索したりして適正価格を把握しましょう。
理由②内覧の仕方に問題がある
室内の生活感が強いと、購入希望者は契約を拒む傾向があります。
物件の第一印象は買い手の購買意欲を左右するため、慎重に行動しなければなりません。
売却を決めたら、いつでも内覧できるよう室内環境を整えておきましょう。
また、内覧時の対応次第で買い手がつかない可能性もあります。
売主が購入希望者からの質問を曖昧に答えていたり、態度が悪かったりすると購入を敬遠されがちです。
任意売却を検討しているなら、買い手がつかないときにどうなるのかを見据えながら行動していくことをおすすめします。
理由③不動産会社に任意売却の経験がない
任意売却の経験がない不動産会社に仲介を依頼すると、買い手がつかない可能性があるので注意が必要です。
任意売却は「買い手にとって一定のデメリットがある」「売却活動の期間が制限される」など、通常の不動産売却とは異なる性質があります。
そのため、不動産会社のなかには任意売却の経験がないケースもあり、そのようなケースでは買い手がつきにくいです。
不動産会社を選ぶときは、任意売却の経験があるかどうかしっかりと見極める必要があるでしょう。
このような理由が任意売却の買い手をつきにくくしているので、自身のケースではどうか見直してみることをおすすめします。
そのうえで、理由に適した対策をとっていくことが重要です。
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任意売却で買い手がつかないときの対策
任意売却で買い手がつかないときは、以下の対策を検討すると良いでしょう。
事前に対策を知っておけば、直前で慌てる心配もありません。
対策①適切な価格設定かどうか見直す
任意売却で買い手がつかないのであれば、価格を見直すのがポイントです。
不動産売却では高い価格で売ろうとして失敗するケースがよくあります。
とくに任意売却は住宅ローンの返済が残っているため、価格を高く設定してしまいがちです。
しかし、高い価格を設定してしまうと、なかなか買い手がつきません。
スムーズな売却をしたいなら、価格の見直しは定期的におこなう必要があります。
注意点として、あまりにも安過ぎる価格は設定しないようにしましょう。
任意売却には期限があるため、早く売ろうと価格を値切る方も一定数います。
そのようなケースでは、任意売却後の住宅ローン返済が困難になる可能性があります。
任意売却を成功させるためには、相場とあまりかけ離れない適正価格を設定することが大切です。
また、任意売却は金融機関から許可を得ておこなう売却方法となっています。
価格の見直しを打診しても許可を出してもらえないケースがあるので、日頃から金融機関との関係をつくっておくのも重要なポイントです。
対策②内覧対応を丁寧におこなう
任意売却で買い手がつかないときは、内覧対応を丁寧におこなうよう心掛けましょう。
不動産売却で買い手を見つけるときに、価格と同じくらい重要なのは「内覧で与える印象」です。
室内の掃除をこまめにおこなったり、購入希望者からの質問に丁寧な回答をしたりと、内覧の印象を良くする必要があります。
なお、内覧の予定は週末に入るのが一般的です。
そのため、週末の予定はなるべく空けておき、柔軟に対応できるようにしておきましょう。
対策③専門の不動産会社に依頼する
任意売却は通常の不動産売買とは異なり、金融機関や連帯保証人・共有名義人との交渉をおこなわなければ契約が成立しません。
このような交渉は専門的な知識がないと難しく、任意売却に精通した不動産会社に依頼する必要があります。
任意売却を成功させるためには、不動産会社選びも重要となっているので、慎重に判断しなければなりません。
不動産会社を選ぶときは、取引実績や評判などを確認してみると良いでしょう。
また、現在依頼している不動産会社が強力的でないと感じたら、相談先の変更も視野に入れる必要があります。
任意売却を専門とする不動産会社に依頼すれば、スムーズに手続きが進むはずです。
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まとめ
任意売却の買い手がつかないと競売にかけられ自宅を失うので、事前にどうなるのか把握しておくことをおすすめします。
買い手がつかない主な理由は、売り出し価格が高いことや内覧の仕方に問題があることなどが考えられます。
買い手がつかないときの対策として、売却価格の見直しをおこなうほか、内覧対応を丁寧に進める必要があるでしょう。
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