不動産買取とは、不動産会社が直接物件を購入する方法で、仲介とは異なり、短期間での売却が可能です。
この記事では、不動産売却における「仲介」と「買取」の基本的な違いや、それぞれのメリットとデメリットを詳しく説明します。
不動産の売却を検討しているのであれば、ぜひ参考にしてください。
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不動産売却における「仲介」と「買取」の違いとは?
不動産を売却する方法には、一般的に「仲介」と「買取」の2つがあります。
仲介では、不動産を仲介会社に依頼して(媒介契約を結ぶ)、不動産会社が物件を仲介し、一般の個人に対して販売活動をおこないます。
購入希望者を見つけるための広告や宣伝が必要です。
一方、買取では、不動産会社が直接物件を買い取ります。
購入希望者を探す手間が省け、売主と買取業者の交渉が成立すれば、迅速に売却手続きが完了します。
これにより、売却までのスピードが速いのが特徴です。
それぞれの方法には、異なる流れと特徴があるため、どちらが自分に適しているかを理解することが重要です。
仲介と買取の不動産売却の流れ
そこで、まずは仲介と買取の不動産売却の流れを確認しましょう。
仲介売却の流れ
●査定依頼・査定価格の提示
● 売却依頼(媒介契約の締結)
●広告・販売活動
●買受申込・契約条件の調整
●不動産売買契約の締結
●残金決済・引き渡し(現金化)
仲介では、まず不動産会社と媒介契約の締結です。
その後、不動産会社は物件の写真を撮影し、インターネットや不動産情報誌に掲載する広告を作成します。
販売活動を開始し、見学希望者とのアポイントを調整して内見を実施します。
仲介会社は物件の購入をおこないません。
広告や宣伝を通じて購入希望者を募り、購入希望者が見つかると、仲介会社が売主と買主の契約条件を調整し、契約を締結します。
契約後も、残金決済や物件の引き渡しに関するサポートをおこない、売主と買主の間での調整するのが特徴です。
買取売却の流れ
●査定依頼・査定価格の提示
● 契約条件の打ち合わせ
●不動産売買契約の締結
●残金決済・引き渡し(現金化)
買取では、不動産会社が直接物件を購入します。
この方法では、購入希望者を探す必要がなく、売主と買取業者が交渉し、条件が合えばすぐに契約を進めることができます。
広告や販売活動は不要で、査定から売却までの期間が短く、売却スピードが速いのが特徴です。
最大の利点は、迅速に現金化できることですが、市場価格よりも10%から30%ほど安くなることがあります。
仲介と買取の主な違い
仲介と買取には、どんな違いがあるのでしょうか。
買主の違い
仲介では買主は個人であるのに対し、買取では不動産会社が直接買主となります。
売却期間
仲介では購入希望者を見つけるまでの時間がかかる場合があります。
一方で、買取では即座に売却が進むため、短期間での取引が可能です。
価格
仲介での売却価格は市場相場に近いことが多いのに対し、買取では市場価格の70%から90%程度になることがあります。
費用
買取では仲介手数料が不要ですが、仲介では手数料が発生します。
販売活動
仲介では広告や内見などの販売活動がおこなわれますが、買取ではこれらの活動は不要です。
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仲介と比較!不動産売却における買取のメリット
不動産の仲介と買取では「買主」「売却手続きの期間」「売却価格」が異なるため、それぞれのメリットとデメリットも異なります。
続いては、仲介と比較した買取のメリットを詳しく説明します。
メリット①短期間で現金化でき、スケジュールが立てやすい
買取の最大のメリットは、現金化までのスピードです。
買取が成立すれば、すぐに売買契約を結び、所有権移転登記手続きと同時に現金が振り込まれます。
迅速な現金化が必要な場合には「即時買取」を、少し余裕がある場合には「買取保証」を選ぶと良いでしょう。
売主がすでに新しい住まいを決めていたり、相続税の納税期限が迫っている場合などには、仲介よりも短期間で売却手続きが完了する買取がおすすめです。
メリット②契約不適合責任が免除される
不動産売却では、契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)が問題になります。
これは、売却物件が契約内容と異なっていた場合に売主が責任を負うものです。
たとえば、雨漏りやシロアリ被害などの欠陥が契約書に記載されていなかった場合、売主が補修費用を負担したり、契約を解除されたりする可能性があります。
しかし、買取の場合、買主が不動産業者であるため、契約不適合責任は免除されます。
メリット③近隣に知られずに売却できる
仲介で売却する際には、物件の宣伝活動や見学会が行われることが一般的で、これにより近隣の人々に売却が知られる可能性があります。
もちろん、仲介業者に対して範囲を限定するように依頼することも可能ですが、買主を見つけるスピードが遅くなるかもしれません。
一方、買取では、不動産会社と直接やり取りを行うため、近隣に知られることなく、プライバシーを保ちながら売却することができます。
たとえば、プライバシーを重視する方や、親族に売却の事実を知られたくない方には、買取が適しています。
メリット④契約破棄のリスクがほとんどない
仲介では、買主が一般の個人であるため、状況の変化やローン審査の問題により契約が破棄されることがあります。
これに対し、買取では不動産会社が買主となるため、契約後に破棄されるリスクはほとんどありません。
売却が成立するまでの確実性が高く、売却にかかる時間と労力を大幅に軽減できます。
特に急いで売却したい場合や売れづらい不動産の場合には、買取が安心できる選択肢となるでしょう。
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仲介と比較!不動産売却における買取のデメリット
不動産の買取には多くのメリットがありますが、デメリットもあります。
これらのデメリットを理解し、自分の状況に合った売却方法を選ぶことが大切です。
買取が即現金化を可能にする一方で、価格の低下や買取の拒否リスクがあることを念頭に置き、条件に合うかどうか慎重に検討しましょう。
デメリット①売却価格が低くなる可能性がある
不動産買取の最大のデメリットは、通常の市場価格よりも売却価格が低くなることです。
買取業者は迅速に現金化できる点が魅力ですが、買取価格は市場価格の70%から90%程度になることが多いです。
業者は購入した物件に付加価値を加えた上で再販するため、そのリスクと事業経費を考慮して低めの価格での買取をおこないます。
さらに、買取の場合は契約条件として、設備修復責任や瑕疵担保責任が免除されることが多いですが、これにより売却価格が低くなる場合があります。
デメリット②買取ができない場合がある
不動産の場所や状態、そして市場の需要によっては、買取が断られることがあります。
買取業者は、購入後に再販することで利益を上げるため、地理的に不利な位置にある物件や大規模な修繕が必要な物件、需要が低い特殊な物件は買取対象外となるかもしれません。
例えば、再建築が不可能な物件や老朽化した擁壁がある物件など、再販が難しいと判断されると買取が拒否されることもあります。
また、市場が低迷しているときには、買取業者が買取を控える傾向があり、その場合は売主が自力で買い手を見つけるか、他の売却手段を考慮する必要があります。
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まとめ
不動産の売却方法には「仲介」と「買取」があり、それぞれ異なる特徴があります。
仲介は、市場価格に近い価格での取引が可能ですが、販売活動が必要で時間がかかる場合があります。
一方、買取は迅速な現金化が可能ですが、価格が市場の70%から90%程度になり、物件の状態や市場によっては買取が拒否される可能性があることを考慮しましょう。
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